毎日の生活の中で、不規則な食習慣を補おうと健康食品やサプリメントを利用している方も少なくないと思いますが、禁煙は医薬品に似た作用を持つものも増えてきました。特に糖尿病、高血圧、肥満を対象としたものは、特定健康食品のように医療用医薬品と近似する働きを持ち合わせていることもあり、注意が必要です。
高血圧症(血圧140/90)、糖尿病(HbA1c5.8)のために補助的に特定保健用食品を服用し始めた女性を例に見てみます。医師からするとこの数値で、価格の高い補助食品を摂取する必要はないと考えがちですが、患者はできるだけ薬を減らしたいと思いますし、ネット上の広告文に釣られて(?)服用しているケースもあります。
服用している健康保険洋食品は高血圧に対してはペプチド系、糖尿病にはデキストリン系の2種類を摂取しています。ペプチド系は、ACE活性阻害作用があり、医薬品に比べるとはるかに頻度は少ないものの、空咳の副作用があります。この患者さんは同じ咳の副作用があるレニベースを服用しているので、特定健康保険食品を摂取する前は発現しなかった空咳が現れたとも考えられます。
薬剤師が疑義照会を行ったところ、血圧も少し高めなので、レニベースをミカルディスに変更し、健康食品は摂取しないという指示も追加しました。また、糖尿病に関する保健機能成分である難消化性デキストリンは、糖の吸収を遅らせ、血糖の上昇を遅らせます。糖類分解酵素活性阻害作用を有するものを含め食後の血糖値の上昇を緩やかにする特定健康保険洋食品は、α-グルコシダーゼぞがいやくに似た作用を示すものがほとんどです。
ベイスンを服用中でHbA1cも良好なことから、医療用医薬品と似た特定保健用食品は摂取する必要はないですし、万が一、低血糖を起こしてはいけないので、中止の指示が出されました。